2024/05/06
- この一週間は、ほぼStripe連携の実装に費やした。
- Stripeの仕様を調査し、それに合わせてサーバサイドの実装方法を検討。Firebase Cloud Functionsを学びながら連携用のWebHookを構築した。
- だいたい出来てきたかなと思った昨日、なんとStripeからアカウント閉鎖のお知らせがメールが来た。3月にも「閉鎖しましたメール」が来ていたが誤報レベルの内容だった。まだ利用開始もしていないのに不正利用が発生したので閉鎖するという文面だったし、そのまま普通に使えた。
- 今度はそのときとは違う文面で「許可されていないビジネスモデル」だと言われた。……なぜ???というか何が許可されていないの???また、間違いメール???
- 「当方が提供しているのは、Webで動作するアイディアの整理ツールでありSaaS」です、と説明のメールを送る。
- そして本日、Stripeからまたまたアカウント閉鎖のお知らせが!
- 理由は「制限対象に該当する」から。だが具体的な情報は教えられないとのこと……意味不明。規約やヘルプを読んだが当てはまるものがどうしても分からない。
- あまりにも理不尽!
- そこでちゃんと調べたのだが、Stripeの突然の一方的な閉鎖はやはり「あるある」のようだ
- 下記のように深刻な問題も発生している
- 他の情報を見ても、Stripeの閉鎖は多いようだ
- 【無料】Stripeアカウント停止・凍結の相談サポート窓口
- 決済代行会社が最もチェックするのは申請時の販売サイトであり、サービスそのものは全く見てないかもしれない。。。
- 本人確認の免許書の裏側に何も書いてない状態だとNGになるらしい…(なにそれ)
- 【無料】Stripeアカウント停止・凍結の相談サポート窓口
- さらに英語でも調べてみると、Stripeからの突然の閉鎖で困っている人からの投稿が多数見つかった。
- これでは、Stripeを使っていくというのは正直リスクが高すぎると思った
- 私としては手数料などの条件面で色々調べてStripeにしたのだが、リスクも高いし他の決済代行会社もあらためて調べてみることに
Stripe以外の決済代行会社メモ
以下はSaaSのサブスクリプション決済で使う前提で調べたメモです。
- Paypal
- 決済手数料は3.6%+40円
- アイディアレーンの安価な料金設定において、手数料1回40円は大きすぎるので却下
- Square
- 決済手数料は3.6%
- 基本は対面決済から発展したサービス。ホームページの作りもそうなっている
- オンラインチェックアウトのサブスクリプションも機能あるが、数量や配送先を設定できたり、とにかくモノありき。。。使いづらい印象
- fincode by GMO
- カード決済手数料3.6%。Apple決済もあり
- Pay.jp
- 決済手数料3.3%と安め。日本円以外の通貨対応なし
- KOMOJU
- カード決済手数料3.25%と安い。アジアがメイン
- サブスクペイ
- 決済手数料2.65%と安い。決済がクレカだけ?問い合わせ中 → 後日月額利用料などが必要でかえって高い事が判明
手数料がStripeと同レベルで、かつ日本企業でなんとなく安心なのは「fincode by GMO」かもしれない。あとはsquareが選択肢になりそう。
しかしStripeと大きく違うのは、どの会社も、2年ごと・3年ごとの決済が無い。私としては長期で使ってもらうことでより安価に提供したいので、長期プランを提供したい。
Stripeは可能だったので当たり前に思っていたが他の決済代行会社では対応していないようだ。
結局これと言った決定打は無かったが、ある程度候補は洗い出せた。
ああ、決済代行会社を調べるだけで休みの日をほぼ1日使ってしまった……。(涙)
2024/05/10~11
その後も決済代行会社の調査で相当時間を使ってしまっている。
出来れば決済は、自社のサーバでは無く決済代行会社がホストするページに飛ばすいわゆる「リンク型決済」にしたい。
各社微妙に名前が違い、Payment linkとかオンラインチェックアウトとかリダイレクト決済という言い方もあるようだ。
そして私はそのリンク決済をワンタイムではなく継続課金の申し込みで使いたい。
しかも安くサービスを提供するために、決済手数料は少しでも抑えたい。
調べて分かったことは……
- Squareはリンク決済を使うと電話番号が必須になってしまう(利用者がサービスを申し込むときのハードルになってしまう)
- fincodeはリンク型決済はある。但しサブスク不可でワンタイムのみ。
- Komojuは決済手数料も安いし機能的に悪く無い。決済手段も豊富。ただ毎月の振込手数料がかかるように見え優先度を下げた。
- その他の会社はちょっと採用しづらい感じ。サブスクペイもそうだが、詳しく話を聞くと結局月額手数料が必要だったり振込手数料が必要だったりする。安価にサービス成立させるのには厳しいと感じた。
対応している機能や手数料に各社違いがあり、簡単にStripeから乗り換えられる感じでは無いことが分かった。
だがこれまでのやりとりやネット上の様々な体験談から”Stripeは信用出来ない”と感じたので、もう他の会社にすることにした。
ともかくこのゴールデンウィークをほぼ費やして作ったStripeの連携モジュールは捨てよう。
fincode か Square あたりでガッツリ開発するか。
Stripeからfincodeに乗り換えを決意した方の記事があったので、参考にして fincode の API を試したりと乗り換えに動き出した。
【実装手順】fincodeオンライン決済API|yuinami
2024/05/12
fincodeの連携に向けた調査やテスト実装。
fincodeではリンク型決済(fincodeの呼び名はリダイレクト決済)はサブスクに対応していないが、継続型の課金申し込みになんとか利用出来ないかと色々調査。
しかし結果ダメだった。
機能が固定的だし少なすぎる……。
サポートに聞いたが、画面遷移などを具体的に考えると実用的には無理そうだった。
このあたりは他社と比べてかなり見劣りする。あらためてStripeは機能豊富だ。
結局リンク型決済を使わず、すべて自前で実装しないとダメかも……。
2024/05/13
決済連携のテスト実装に取り組む。
- 思った以上にfincodeの仕様・コンポーネントが使いづらく感じる
- サポートに問い合わせても、現状の仕様はこうなのでご自分で実装してくださいという形
- 同時にKomojuも調査しているが、思ったよりフットワークが軽い印象
- 問い合わせの結果、一部の挙動を不具合と認め修正してくれることになった
こういう姿勢の違いは結構印象に残る。
2024/05/14
fincodeかKomojuか非常に迷う。
- 実装面を考えるならKomojuの方が良い印象
- とはいえお金を引き出すとき振込手数料がかかるし、日本企業では無いので長期で付き合う時になんとなく不安がある
- fincodeは、単純に決済代行として使うという点では良さそう
- しかし実装面ではかなり微妙。
- 正直サブスクの申し込みに使うには機能不足過ぎてきついが、最悪ほぼ全ての処理を自前で実装すればなんとかなりそう。
- リンク型決済が使えないと分かり、コンポーネント型という「fincodeに用意されているUI」を試した。しかし上下に空欄が不自然に空いてしまう。自サイトから見れば別サーバのiframeだからCSSでいじるのも難しい。サポートに聞いても修正する方法は無いと。こんなのばっかり。。。
komojuとfincodeのどちらか迷いつつも、ひとまず日本企業で安心感のあるfincodeでの連携に取り組むことにした。
(ところがこれが、新たな苦労の始まりだった……)
※開発日記は当時の記録をもとに作成し、必要に応じて加筆・補足しています
この記事はアイディア整理ソフト「idea Lane」の開発記録です
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